株式会社 東京建設コンサルタント
東京建設コンサルタントは、「次代への構想~Design for Next Age」として、“次の時代、次の世代に受け継がれる社会資本整備に貢献する”ことを事業方針に掲げ、先人たちが築き上げてきた歴史や風土を真摯に学び、そして知恵や技術を確実に受け継ぎ、常に時代の先端に立ち、高度な技術サービスを通じて、社会資本整備に貢献してゆきます。
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1 . 景観や自然環境に配慮した「塔の島河川整備事業」
宇治川塔の島地区は琵琶湖から淀川に繋がる治水上重要な区間ですが河積が小さく、洪水時の流下能力の向上が課題となっていました。一方、当地区は世界遺産の平等院をはじめとした歴史的文化遺産が点在し、文化庁の重要文化的景観にも指定され、地元市民や観光客にも親しまれているため、歴史的・文化的景観と調和する河川整備を行ったものです。
当社では、学識者主体で構成される委員会や地域の観光業関係者や地域住民で構成される委員会を通じて設定された整備コンセプト「河川がもたらす自然の作用によって形成された中洲の再生」の実現に向けた各種河川構造物の設計等を担当しました。
その景観等が高く評価され、2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞するとともに、グッドデザイン・ベスト100、グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン](日本デザイン振興会会長賞)にも選出されました。
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【当社担当】
◯デザイナー :関西本社 流域施設部 田中亨介
2 . 川沿いの港町・閖上の歴史を活かした「かわまちづくり」
名取市閖上地区は、名取川沿いに発展した川沿いの港町でした。東日本大震災で津波により大きな被害を受けましたが、仮設店舗で営業する商業者の皆様は「水辺と一体となった街」として復興したいという思いがありました。当社は、国土交通省の「かわまちづくり事業」を通じて、かわまちづくり計画と築堤復旧設計・景観設計の両面から支援してきました。
この『閖上地区かわまちづくり(名取川水系名取川)』の取組が令和3年度『かわまち大賞』大賞として決定されました。
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参考WEB【報道発表資料】
国土交通省 報道発表資料 令和3年度『かわまち大賞』を決定しました
東北地方整備局 記者発表 閖上地区かわまちづくりが 令和3年度「かわまち大賞」に決定
名取市 新着情報 令和3年度『かわまち大賞』を受賞しました!
3 . 「風景に寄り添う治水対策」 —山国川床上浸水対策特別緊急事業—
平成24年7月の九州北部豪雨災害を受け採択された「山国川床上浸水対策特別緊急事業(事業区間:約10km、事業地区:13地区)」にて、当社は水理計算や水理模型実験を繰り返し、名勝耶馬渓の重要な構成要素である河道内の奇岩や石橋の保全と治水を両立させた治水対策案を立案しました。
また景観検討では、各地区での景観の質の底上げと連続性の確保のため、「景観カルテ(事業全体のコンセプト、全地区共通の設計・施工時における留意点等)」と「山国川ルール(カルテと整合した設計施工要領図や事例写真等)」を作成しました。
景観カルテや山国川ルールを事業関係者間で共有することで、昔ながらの素朴な風景の保全と、流域の連続性が感じられる景観の創出を目指しました。
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【当社担当】
◯九州支社 環境防災部 森元 賢哉/全13地区の治水対策、河道計画の検討
◯九州支社 地域環境部 伊東 和彦/全13地区の景観検討、景観カルテ・山国川ルールの作成
参考WEB:土木学会デザイン賞2020「山国川床上浸水対策特別緊急事業」