| 本年度テーマ |

「Multi-funAction」

来たる人口減少に伴う縮退時代に向けて、橋の取捨選択が迫られている。人口が減ることで都市経済が縮退すれば、当然維持できるインフラの数も減る。特に、橋については高度経済成長期に建設されたものも多く、今後の深刻な老朽化の波も橋の取捨選択の必要性を高めるだろう。

日本のインフラは、高度経済成長期に爆発する需要に対して、画一的な標準設計をもって対処してきた。しかし、都市経済の縮退時代にはインフラへの投資額は限られてくるため、最小限の投資で最大の効果を得るために、その場所に応じたデザインを行う必要性が高まる。

以上より、近い将来本当に必要な橋と不必要な橋の取捨選択が必要となり、『量から質へ』という時代の潮流に則った、魅力のある橋の設計が求められるようになるだろう。

橋の本来の役割は、地形による制約を克服して場所と場所をつなぐことである。橋の重要度は基本的にはこの役割で決まるといえる。例えば都市の中でも重要なパスに位置する橋は、今後も必要となることが予想される。その他に、歴史的背景なども橋の重要度に影響するといえるだろう。

今後も重要だと思われる橋の魅力を向上させ、新たな付加価値を生み出すためには、その橋の背景に合わせた機能を拡張することや、その橋との相互作用を生み出すような周辺施設を整備することが必要である。これにより、取捨選択により残された橋の魅力を最大限に引き出す橋梁空間を生み出すことができる。

以上のことから、将来的にも継続して使われるような重要だと思われる橋を対象とし、橋としての基本的な機能を満たしつつ、その橋の背景に即した付加的な価値を生み出すための機能を実装する、橋を中心とした多機能橋梁空間のデザインをテーマとする。


| 評価の観点 |

• 都市経済の縮退時代を見据えた橋梁空間であるか

• 複数の機能を実装するような橋梁空間となっているか

• 橋梁空間の理想像に対する、ハードに主眼を置いた提案の具体性と現実性

• 提案された複数機能の親和性

• 街とのつながりや、街の中での立ち位置を意識した提案となっているか

これらを総合的に評価する。


| 設計条件 |

• 橋を中心とした、ハードに主眼を置いた提案であること。

• 原則道路法などの諸法律を遵守すること。逸脱する場合はその箇所および理由、実現のための方策等を合わせて明示すること。

• テーマに沿う橋を対象として選定し、選定理由と合わせて明示すること。

• 橋を新設する提案も認めるが、その場合はそこに橋が必要となる根拠を示すこと。

• 実在する敷地を対象として明示すること。

• 地質調査や構造計算は求めないが、構造の現実性は確保すること。


| 対象者 |

• 2022年4月1日現在、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校・高等学校に籍をおく学生、もしくは経験年数5年以下の社会人であること。

• 上記条件を満たす人物によるグループでの応募も可とする。

• 後述するオンラインでのweb会議ツールを用いて遠隔開催される公開最終審査会に参加できること。一次審査にて入選作品に選ばれた時点で参加を確約できない場合、入選を取り消し次点の繰り上げとする。


| 提出物 |

以下を提出物および提出条件とする。締切日までに4点すべてを提出したもののみ、審査対象とする。

(注)一次審査は公平を期すため匿名で審査を行うため、すべての提出物に氏名や所属先を明記してはならない。

(1)パネルデータ

提案の意図を表現する図面および説明文を記載したもの。A1サイズ片面1枚に収まるよう作成し、パネルデータをPDF形式としたもの。Webサービスを介したメールによる送信のみを受理する。なおメールには直接添付しないこと。 <ファイル名> 応募登録時に交付されるエントリーNo.をファイル名の先頭に使用し、「〇〇パネル.pdf」とすること。例:「00パネル.pdf」

(2)模型

提案の意図をよく表現する縮尺により作成したもの。個数は問わないが、展示に要する空間は一辺が1mの立方体に収まること。最終審査へ進出した場合, 作成した模型を「3.6作品提出」の通りに提出すること。

(3)写真データ(模型写真・CG等)

一次審査会では遠隔開催のため、模型に相当する、設計の概観がわかる、JPEG形式の写真データの提出を求める。枚数は1枚以上5枚以下とする。送信方法はパネルデータと同様で、Webサービスを介したメールによる送信のみ受理する。 <ファイル名> 応募登録時に交付されるエントリーNo.をファイル名の先頭に使用し、また全枚数中の何枚目かを末尾に示し、「〇〇写真□/△枚目.jpg」とすること。 例:「00写真1/5枚目.jpg」

(4)作品概要

一次審査時に使用する100文字以内の作品の概要。


| その他 |

• 応募作品は未発表のものに限る。

• 応募作品は1エントリーにつき、1作品に限る。

• エントリーは1人につき、1エントリーに限る。

• 応募作品の著作権は、応募者に帰属する。

• 主催者および実行委員会は、本企画の主旨の範囲内で、著作権者名を明示のうえで、報

 告書、記者発表資料、作品集、Web等を通じて、応募作品および提案されたアイデア、

 情報、データ等を公表できるものとする。

• 課題に対する質問は受け付けない。規定外の問題は応募者の自由決定とする。


| 募集要項 |

本年度募集要項はこちらよりダウンロードしてください。

| エントリーフォーム |

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