株式会社 エイト日本技術開発(EJEC)
1 . 太田川橋
~古代より信仰されてきた厳島がさらに引き立つ橋、
人々の心に残る 新しいふるさとの風景をつくりたい~
2009年 国際コンペティション「広島南道路太田川放水路橋りょうデザイン提案競技」(広島市実施)にて最優秀案との評価を受け、設計を行った橋梁です(協力者:国士館大学二井昭佳教授、イー・エー・ユー)。(2014年3月開通)
本橋は鋼・コンクリート複合6径間連続アーチ橋という新しい構造形式の自動車専用道路ですが、自転車歩行者のための専用橋が添架されています。
コンペティションでは、まわりの風景と調和するのびやかなアーチと、利用者がわたりやすいように配慮された歩道橋が特に評価されました。
デザインコンセプト
①雄大な厳島を今まで以上に引き立て、共に故郷の風景として定着していく橋
②地域の人々が渡りやすく眺めを楽しめる歩道
③将来の延伸も視野に入れた太田川大橋から西部高架橋までのトータルデザイン
橋梁本体の途中から分離した添架歩道は4種類の支持構造を使い分け、瀬戸内海の開放的な眺めと歩きやすい勾配を実現しています。また様々な表情を生み出す逆台形のブレースドリブのアーチ主構や、桁下を通る歩行者のために橋梁本体に設けた楕円形の開口部、瀬戸内海を眺めながら佇める橋上広場と橋詰広場など、軽やかで温かみのあるデザインを追求しています。
また工事を2年半で終える必要から工期短縮のため高度な技術が要求されました。
地域住民に親しまれ、愛着をもって利用される橋になることを期待しています。
2016年土木学会デザイン賞最優秀賞
2015年 (公社)日本コンクリート工学会作品賞
2014年度(公社)土木学会田中賞(作品部門)
2014年度(公社)プレストレストコンクリート工学会作品賞
2 . 税関前歩道橋
生田の森をぬけて ~まちと港をつなぐ橋~
神戸税関前歩道橋は神戸市による設計競技(コンペ)で最優秀作品に選ばれた案をもとに事業が進められています(協力者:国士館大学二井昭佳教授、イー・エー・ユー)。
神戸の三宮地区から新港突堤西地区へ人の流れをつくることを目的としています。
明治初期より国際貿易港として繁栄してきた神戸の玄関口である新港突堤西地区では再開発事業が本格化しています。一方、内陸にある三宮周辺地区は外国人居留地として整備された歴史から、今なお異国情緒あふれる街並みの残る人気エリアであるが、さらに魅力的で風格ある都市空間の実現をめざして再整備が進められています。
本橋は、都心三宮とウォーターフロント、東遊園地とみなとのもり公園をつなぐ人の流れに合わせたなめらかな道のライン、ケーブルが織りなす構造美と、歩きながら・たたずみながら見る神戸らしい風景により「渡りたくなる歩道橋」を演出します。東遊園地から繋がる緩やかなスロープ等により誰もが歩きやすく、新たな神戸を感じることができる歩道橋を目指して現在工事が進行中です。
3 . 沼津市の都市計画道路設計
ふるさとの風景をつくる「みちにわ」
沼津市「(都)沼津南一色線設計競技(デザインコンペ)」で当社とイー・エー・ユーとの設計共同体の作品が最優秀提案に選ばれました(協力者:国士館大学二井昭佳教授、文化財保存計画協会)。
対象となる都市計画道路沼津南一色線は、沼津市の南北都市軸を構成する幹線道路として事業が開始されていますが、道路計画上に極めて価値の高い「高尾山古墳」が発見されたことから工事を中断し、有識者による道路整備と古墳保存の両立に関する協議会を開催し検討が進められています。
沼津市はこの難易度の高い道路整備に関して、設計競技方式を採用しました。
当社はこの設計競技に参加し、次のデザインコンセプトを基に提案を行った結果、最優秀提案に選定されました。
現在、道路、橋梁、トンネルなどの詳細設計を進めています。
あ
・時を超え、地域の心の拠りどころでありつづける場所づくり
・古墳のある日常風景で、古墳への愛着が高まる場所づくり
・暮らしを支える、歩行者優先の街路ネットワーク
・古墳を保全し、その魅力を引き立たせる橋とトンネル
参考WEB: 沼津市の都市計画道路設計デザインコンペで最優秀(www.ejec.ej-hds.co.jp)